ネルネ研究所

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2019年7月制限改訂(リミットレギュレーション)について予想

レダメ(レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン)が禁止になって早数ヶ月。

またしてもこの時期がやって来ました。制限改訂ですね。

 

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○ 4月の制限改訂

 

前回のリミットレギュレーションは

レダメ禁止

・終末の騎士、ベイゴマックス制限

・サンダーボルト制限復帰

・ヒーロー・アライブ準制限

あたりが主な変更点だったでしょうか。

 

特に展開お化けの守護龍とガンドラXというフィニッシャーの存在のせいでついにレダメが許されなくなってしまい、登場してから十年以上ドラゴン族デッキを支え続けてきたレダメが禁止になってしまいました。

とはいえ、そもそも生まれた時代が時代故か召喚制限も無しに蘇生効果がターン1でなかったこと自体が間違いであり、こうなることは時間の問題だったようにも思えますね。

名称ターン1か効果使用制限あたりを付けてエラッタしてもよいかと思います。(レッドアイズ可哀想だし)

 

 

○現在の環境

 

さて、本題に戻りましょう。

 

現環境で活躍するデッキは前回までの環境と変わらず、まさに群雄割拠している状況と言えます。

その中で環境を引っ張るトップ層、Tier1と言えるデッキはこの3つ。

・【転生炎獣】

・【オルフェゴール】

・【サンダー・ドラゴン】

 

抜群の安定性と効率よくアドバンテージを稼ぐThe ド安定【転生炎獣】。

驚異の展開力と蓋性能を併せ持ち、尚且つ持久力も兼ね備えた【オルフェゴール】。

サーチ封じと突破しにくい破壊耐性で現代のサーチに頼りきりなカードプールに待ったをかける【サンダー・ドラゴン】。

 

これらのデッキがトップ層と言っても間違いないでしょう。

この3つのデッキに続くのが

・【オルターガイスト】

・【サブテラー】

・【魔術師】

・【閃刀姫】

などなど前々から長く活躍し続けるデッキたちですね。

そこに地雷デッキとでも言える

・【ガンドラワンキル】

・【魔鍾洞バーン】

あたりの存在も見過ごすことができません。

 

その他にも最近では【HERO】なんかがファリスインクリースの初動やアダスターコーリングベインの動きを手に入れ力を付けており、どんなデッキにも活躍の可能性が生まれています。

 

 

○予想制限リスト

 

 

では、これらの環境を見て次回の制限改訂はどうなるのか。

予想としてはこうなりました。

 

・新禁止

『破滅竜ガンドラX』

(『オルフェゴール・マーメイド』)←※2択

 

・新制限

『オルフェゴール・ガラテア』←※2択

メタバース

 

・新準制限

『転生炎獣の炎陣』

『転生炎獣ガゼル』

『超雷龍ーサンダー・ドラゴン』

『強欲で金満な壺』

『捕食植物オフリス・スコーピオ

『ABCードラゴン・バスター』

ダーク・アームド・ドラゴン

召喚獣メルカバー』

『魔鍾洞』

『ユニコールの影霊衣』

 

・制限解除

『神の通告』

『真竜拳士ダイナマイトK』

『ルドラの魔導書』

『餅カエル』

 

 

意図としてはTier1の3つのデッキから均等にダメージを与えたというイメージです。

【転生炎獣】からはガゼルと炎陣を1枚ずつ。

【オルフェゴール】からはガラテアを1枚に。

【サンダー・ドラゴン】からは超雷龍を1枚削りました。

 

この三つ巴は下手に偏った規制をしてしまうと1強を作りかねない結果となり、調整が難しいところだと思います。

とはいっても、少し前までの時代とは違いTier2以降のデッキにも充分すぎるほどのチャンスがある所謂良環境であることは間違いないので、派手に規制することはないと考えられます。

 

 

○変更点の理由

 

 

・破滅竜ガンドラX 禁止

 

もういいでしょ。

このカードが生き残っている限りドラゴン族のソリティアは全てこのカードに帰結します。

『ドラコネット』スタートのワンキルが有名ですし、結局レダメを禁止にしてもワンキルルートは消えなかったんですよね。

前回は再録直後バリアによって守られていましたが、レダメ同様こいつが生存していると今後のカードデザインに関わると思われるので禁止に。

 

 

・オルフェゴール・ガラテア 制限

 

ここは正直迷いました。

こいつか『オルフェゴール・マーメイド』禁止かで迷ったのですが、とりあえずガラテア制限ということに。

これによってもう1枚ガラテアが残っているから~という前提の動きができなくなりますが、マーメイド禁止の方が出張被害を抑える意味でも良さそうなんですよね。

とにかく2体並べればスタートできるっていうのがマーメイドの悪いところですし、正直個人的な希望としてはそっちの方が良いとは思います。

ですが、先ほどから述べているようにTier1の均衡を保つにはこっちなのかな…なんて考えからこっちにしてみました。

可能性としては五分五分なので自信はありません。

 

 

メタバース 制限

 

テラフォーミング』も『盆回し』も制限なのにこいつだけ野放しはダメでしょ。

罠だから遅いという理由で許されていたのかもしれないですが、こいつは発動して手札に加えるどころか直接張ることができてしまうのが問題。

むしろ『魔鍾洞』が登場したことによって後張りできるメタバースの方が強いかもしれないというところまで来ました。

相手が展開し切ってからメタバースによる『魔鍾洞』によって封殺される。そんな経験をしたデュエリストも少なくないと思います。

『終焉の地』ならば発動条件があるので良いですが、こいつはタイミングが完全に自由なのでアウト。

『魔鍾洞』本体の枚数を減らす前にまずこいつの枚数を減らした方が良いと思ったので制限に。

 

 

・転生炎獣の炎陣 準制限

・転生炎獣ガゼル 準制限

 

転生炎獣からかけるならこの2枚か『転生炎獣サンライトウルフ』になるかなと。

もう活躍しだして半年になるのでこの2枚の説明はもはや不要ですよね。

もう少し厳しくかけるのならガゼル制限になるかと思いますが、それだと転生炎獣に対してだけ厳しすぎることとなって三つ巴が崩れる気がしたので準制限に抑えました。

もし、オルフェやサンドラにキツイ規制をかけるのならガゼルは制限だと思います。(ないと思うけど)

 

 

・超雷龍ーサンダー・ドラゴン 準制限

 

サンドラに規制をかけるのならこれぐらいしか思いつかなかったです。

鳥や獣にかけても「で?」ってなりそうだし、『闇の誘惑』にかけるのもなんか違いますよね。

仮に超雷を制限にしてしまうと抑え込んでいた転生炎獣が頭一つ出ることになってしまうので準制限までで。

 

 

・強欲で金満な壺 準制限

 

【オルターガイスト】や【サブテラー】のような低速デッキに主に投入されているドローソース。

この2つは直近のYCSJの決勝で当たっていましたし、普通に考えてほぼノーリスクで+1アドはおかしな性能なので準制限くらいが妥当なのかなーと思われます。

オルガに関してはこれ以上規制かけるのも可哀想だし、サブテラーだってシャンバラの枚数を減らしてしまったらそれこそ対抗できなくなってしまいそう。

なので、単純に撃つだけで手札を増やすこのカードの枚数を減らすことがいい落とし所なのかなと思い準制限に。

 

 

・捕食植物オフリス・スコーピオ 準制限

 

ぶっちゃけると個人的にはまだ緩和してはダメだと思います。

しかし、DPで捕食植物の強化が入ったため販促を考慮して準制限に緩和することは充分に考えられるかと。

こいつに関してはオフリス単体がヤバイというか呼ぶ先の『捕食植物ダーリング・コブラ』がいけないのである意味被害者ですよね。

オフリス→1枚切ってコブラSS→簡易融合サーチ→宇宙

の流れが未だに出来てしまうので、安易な緩和はしない方がいいと思いますが…。

これも全てコブラが『融合』または『フュージョン』と名の付くカードサーチで『簡易融合』を持ってこれてしまうのがいけないんだ。融合だけサーチにエラッタしよう(提案)

 

 

・ABC-ドラゴン・バスター 準制限

 

格納庫も解除されたし、こっちも緩めていいと思います。

 

 

ダーク・アームド・ドラゴン 準制限

 

お前なんでまだ制限なの?????

むしろ制限解除でもいいくらい。

 

 

召喚獣メルカバー 準制限

 

枚数増やしても特に環境に与える影響は無さそう

 

 

・魔鍾洞 準制限

 

ちょっと早い気もしますけど、個人的な希望含めてこの位置に。

本体よりも『メタバース』を優先して規制すべきですし、まさかいきなり禁止にもなるわけがないので準制限あたりから様子を見ていくのではないかと睨んでいます。

で、やがては制限になるかなーなんて。

 

 

・ユニコールの影霊衣 準制限

 

前回緩和されるかと思いきやされなかった1枚。

その昔こいつに【マスクHERO】が完封された記憶は今でも強烈です。

とはいえ、あの頃とは環境も違いますし、ブリューナクも完全釈放されたんだからこっちも緩和していってもいいのではないかと。

 

 

・神の通告 解除

 

前回『神の警告』が制限解除されたのだし、こっちも解除していいのではないかと。

神シリーズが3枚投入可となるといよいよ世紀末だなーなんて印象を持ってしまいますよね。

やはり罠だから遅いということになるのでしょうか。

 

 

・真竜拳士ダイナマイトK 解除

 

ようやく制限解除の順番が回ってきましたね。

釈放おめでとうございます。(当確)

 

 

・ルドラの魔導書 解除

 

前回エンディミオンストラクの発売時期と被っていたのにも関わらず制限解除しなかったということはもしかしたらないかも…?

 

 

・餅カエル 解除

 

リンクルールで規制する理由はない。解除が妥当。

 

 

○まとめ 

 

規制を総括すると、

 

ガンドラX→ガンドラワンキル

ガゼル炎陣→転生炎獣

ガラテアorマーメイド→オルフェゴール

超雷龍→サンダー・ドラゴン

強欲で金満→オルターガイスト、サブテラー

魔鍾洞メタバース→魔鍾洞バーン、閃刀姫

 

これなら均等に軽いジョブを与えることができているのではないでしょうか?

 

緩和組では他にも『停戦協定』、『超融合』、『竜呼相討つ』あたりも候補な気がします。

 

 

○余談

 

 9月には問題児Danger!が来日しますし、世界大会前の7月はあまり大きく規制をかける印象がないので満遍なくジョブを打ち込むぐらいになるのではないかと予想しました。

Danger!出張を考えると、オルフェはマーメイド禁止の方が良いとは思いますけどね。さてさて、どうなるやら。

 

伝説の8枚禁止化の1月から4月は緩やかに、そしてこの7月も規制よりは緩和がメインの制限改訂となりそうですが、10月の制限改訂は大きく動きそうです。

海外では抹殺済みの『トポロジック・ガンブラー・ドラゴン』、『トーチ・ゴーレム』、『ソウル・チャージ』、『No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク』、『一撃必殺居合ドロー』あたりは既に黄色信号が灯っていると見て間違いありません。

その中でも『トーチ・ゴーレム』なんかはDPで登場した『ダーク・オカルティズム』でサーチできてしまうため、より一層禁止化の確率は高くなったと思います。

海外では『増殖するG』が禁止だったり、Danger!被害者の会たちがまとめて使えなくなったりしているので現在は環境制圧までは至っていないようですが、上記のモンスターたちが生存している日本のOCGではどうなるのでしょうか。正直怖いです。

 

他にも制限リストには「このカードはもう良くない?」と言われ続けたままずっと規制され続けているカードも存在しますが、やはり今後のカードデザインに関わるから下手に動かせないというカードが一定数存在しているのだと推測できますよね。

(例:バードマン、神風、ネプチューンレダメ)

そう考えると、やっぱりデザインする段階でそういうのは危惧しておけよって意見は至極真っ当の意見。ターン1は絶対付けろ。

ネプチューンとか絶対存在を忘れていましたよね、あれは言い逃れできません。

 

 

年に数回しかないある種のお祭りイベント制限改訂。

ドキドキとハラハラが入り混じるこの発表前はいつもどこか落ち着かない気持ちになってしまいます。

この良環境がいつまで続くのかはわかりませんが、1月の改訂からリストを決める中の人たちが変わったのではないかと思ってしまうほど調整が上手くなっているので、また良い改訂を期待したいところですね。

 

 

それではまた次の機会に。