ネルネ研究所

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2019年10月制限改訂(リミットレギュレーション)についての予想

早いもので前回の制限改訂から1シーズンが経過し、再び制限改訂が発表される時期となりました。

 

 

○前回の制限改訂とそれから

 

 

前回の規制では思っていたよりも大きく【転生炎獣】、【オルフェゴール】、【サンダー・ドラゴン】にメスが入り、環境を変えたと言ってもいいでしょう。

 

新制限が施行されてからは【ドラゴンリンク】の台頭。

他にもダメージを受けなかった【オルターガイスト】だったり、規制を受けても元気バリバリで活躍し続けた【サンダー・ドラゴン】あたりが環境の最前線を走っていたという3ヶ月になったでしょうか。

 

 

○次の制限改訂はどうなる?

 

 

そんな夏の結果を踏まえての10月の規制。

単純に現環境のみを考えて予想するならばやはり【ドラゴンリンク】の規制は免れないと思われます。

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ですが、今回の制限改訂ではある1つの問題があるのです。

 

 

そう、『Danger!』もとい『未界域』の来日です。

 

 

次の週末に発売となるエクストラパック2019にて収録される海外でも環境を荒しに荒らした問題児テーマ群『Danger!』。

そんな彼らが名前を『未界域』へと和訳され、ついに来日します。

 

日本と海外では禁止制限のリストが違うので一概には言えないかもしれませんが、やはりその力は驚異的。

現在こそ規制のせいで勢いは落ちたものの、海外で禁止・制限入りした被害者の数を考えるとどれほどの影響力があったのかが窺えます。

 

流石にこのまま年越しまでワンサイドゲーム促進の周辺パーツを含め野放しは考えられるのだろうか…という点から、今回の制限改訂の予想はそこまで考えないといけません。

 

 

 

○予想制限リスト

 

 

さて、上記を踏まえてリストを作ってみました。

今回は前回と比べ物にならないほど難しく、比較的丸い予想すらしにくい状況にあります。

 

 

●新禁止

『守護龍エルピィ』

『守護龍アガーペイン』

『トポロジック・ガンブラー・ドラゴン』

『星杯の神子イヴ』

 

 

●新制限

『一撃必殺!居合ドロー』

『鎖龍蛇ースカルデット』

 

 

●新準制限

『転生炎獣の炎陣』

『オルターガイスト・メリュシーク』

『雷獣龍ーサンダー・ドラゴン』

『ユニコールの影霊衣』 

『閃刀機関ーマルチロール』

召喚獣メルカバー』

 

 

●新制限解除

『ABC-ドラゴン・バスター』

ダーク・アームド・ドラゴン

『氷結界の龍トリシューラ』

『TG-ハイパー・ライブラリアン』

『神の通告』

 

 

 

ごめんなさい、本当に自信ないです…。

前回は細部までは違えども大体の傾向の予測はできましたが、今回は現環境にメスを入れるのと同時に未界域関連をどう見るのかがイマイチ考えとしてまとまりませんでした。

緩和組は大体こうだろうとは思ってますが、規制組は自分的にもイーブンな予想が多めです。

 

一応、予想のイメージ的には【ドラゴンリンク】にダメージを与え、他の環境上位デッキに軽くジョブを加えたイメージです。

 

 

○変更点の理由

 

 

・守護龍エルピィ  禁止

・守護龍アガーペイン  禁止

 

 

理由が同じだからまとめます。

1年前登場してからずっと悪いことしかしてなかったので当然です。

レダメにトドメを刺し、ガンドラX君も巻き込む形にしてしまったドラゴンソリティア全ての元凶とも言っていい存在でしょう。

レダメの時にも言われていたと思いますが、このカードたちが存在しているとドラゴン族にまともな強化カードを与えにくくなってしまいます。

環境的にも【ドラゴンリンク】がトップですし、禁止が妥当だと思います。

少なからず片方は絶対に禁止になるはず。

 

 

・トポロジック・ガンブラードラゴン  禁止

 

 

ハンデス能力が許されていいレベルではありません。

現環境の【ドラゴンリンク】でも使われていますし、来日する『未界域』を用いたデッキでも生存してしまった場合悪用されることは間違いないでしょう。

ぶっちゃけやってることはいつの日かのトリシューラ3連打よりもひどい。遅かれ早かれ禁止になる定めのカードでしょうね。

残しておいて何もいいことがないのでこのタイミングで禁止が妥当だと思います。

 

 

 ・星杯の神子イヴ  禁止

 

 

とりあえず☆5シンクロを作れさえすればソリティアスタートを可能にする元凶の1枚。

『ドラコネット』1枚から動くムーブはもはやお馴染みとなってしまいました。

このカードもいずれは規制されそうな1枚ですが、このタイミングなのかは正直微妙なところ。

規制するなら『イヴ』か『ドラコネット』ですが、やるならやはりこちらですかね…。

上3枚よりは可能性が低いと思います。

他にも『ハリファイバー』が候補としてあげられることが多いですけど、あっちよりもこちらの規制の方が優先されるかと予想しています。

 

 

・一撃必殺!居合ドロー 制限

 

 

海外では既に制限カードとなり、アリガトウオレノデッキ…は再現不可能になっています。

今回未界域が来日することもあり、このカードも同時に制限入りして実質機能停止させるのではないかと思いました。

このカードもデッキを掘り進めさえすれば簡単にワンキルを可能にしてしまうカードなので、海外同様制限入りが妥当かと思われます。

 

 

 

・鎖龍蛇ースカルデット 制限

 

 

割と大穴。念のため規制しておいた方がいいと判断したため制限と予想。

まずなんでこのカード同名ターン1無いんですか? おかげで出せれば何度も手札調整できてしまうカードになってしまっています…。

普通のデッキなら入るのは1枚ですし、禁止にするほどでもないのでソリティア抑制のため制限に置いておくのが今後のためにいいと思いました。

 

 

・転生炎獣の炎陣  準制限

 

 

今年のWCSで優勝した【転生炎獣】にかけるのだとしたらもうここしかないと思います。

制限だとやりすぎ。前回『ガゼル』や『デバッガー』が制限入りしたこともあって、今の【転生炎獣】にそこまでの力は残されていません。

よって、準制限が丸いかなと。

 

 

・オルターガイスト・メリュシーク

 

 

前回の制限改訂でノーダメージだった【オルターガイスト】。

前の予想では『強欲で金満な壺』が規制されると読んでいましたが、結果としてはノータッチ。前回スルーということは今回も考えにくいと思われます。

現環境でも安定して上位に居座り続けていますし、平等に規制しにいくなら1枚くらいは何か奪われそうだと思いました。

そして、規制するならやはりこのカードですかね。

 

 

・雷獣竜ーサンダー・ドラゴン  準制限

 

 

前回『超雷龍』と『雷鳥龍』の2枚が制限カードとなってしまった【サンダー・ドラゴン】。

流石に終わったかと思えば結果は環境上位をキープ。

実際にデッキを回してみてもその耐久力としぶとさ、持前の封殺力は顕在でした。

ランク的には現環境でも三本指に入るレベルはあるので、何かもう1枚規制されてもおかしくないと思います。

候補は『雷獣龍』と『雷龍融合』の2枚ですが、ジョブ程度の調整で済ませるならこっちかなと思いました。

 

 

・閃刀機関ーマルチロール  準制限

 

今期、上位勢が力を落としたこともあって環境トップが期待されましたが、終わってみればそこまでいけなかった【閃刀姫】。

『魔鍾洞』でなんとかするという構築も終わり、従来のオーソドックス型での活躍が目につくようになりました。

とはいえ、【閃刀姫】は1ターンで全てを終わらせるようなデッキタイプでもないですし、今期で猛威を振るったかというとちょっと疑問が残るレベルです。

長く環境に居座り続けているのも事実ですが、それは【オルターガイスト】も同じですし、もう全盛期のような圧倒的な力は残っていません。

『エンゲージ』を制限にするなら『カガリ』か『ホーネットビット』を準制限に戻した方がバランスいいと思いますし、『マルチロール』制限は他の環境デッキに比べてパワーバランスがとれなくなってしまうと思います。

よって、『マルチロール』準制限がいい落とし所かと。

他でありそうなのは『エンゲージ』制限のパターン。【閃刀姫】からさらにかけるのならばこの2パターンのどちらか以外考えにくいと思われます。

 

 

・ユニコールの影霊衣  準制限

 

 

最近の【影霊衣】緩和の流れを受けての予想。

前回は『反魂術』が緩和でしたが、今回はこちらになるのではないでしょうか。

もう許してもいいと思います。

 

 

召喚獣メルカバー  準制限

 

 

もう規制しなくてもいいでしょう。

準制限から段階を踏んで年末あたりに無制限になると思います。

 

 

・ABC-ドラゴン・バスター  制限解除

 

 

規制解除当確です。

やっと【ABC】は完全釈放ですね。おめでとうございます。

 

 

ダーク・アームド・ドラゴン  制限解除

 

 

何なら前回一気に制限解除しても良かったぐらい。

強かった昔とは時代が違います。3枚が妥当です。

 

 

・氷結界の龍トリシューラ  制限解除

 

 

当時から考えたら信じられないですが、やはりリンク召喚ルールの弊害というやつですかね…。

リンク込みでこいつを3連発するのは至難の技。できても現実的では無さそうですし、解除してもいいと思います。

 

 

・TG-ハイパー・ライブラリアン  制限解除

 

 

これも当時から考えたら信じられませんが、理由は上記のトリシューラと同じ。

【ジャンクドッペル】全盛期のように『ライブラリアン』と『ライブラリアン』を並べてドローしまくりという状況を作ることもリンクルール下では現実的でないルートになってしまっています。

EXデッキもカツカツなのが今の時代ですし、それがシンクロデッキなら尚更。

2枚に増やしても何も影響無かったですし、制限解除でいいでしょう。

 

 

・神の通告  制限解除

 

前々回から続く『神の~』シリーズ緩和の流れを受けて。

前回は『通告』ではなく先に『宣告』が緩和され3枚投入できるようになりましたね。

次は『通告』の番なのでは?

 

 

 

 

 ○まとめ

 

 

ぶっちゃけ言います。当たらないカードが多いかもしれません。

前回も『雷鳥龍』の制限は読めませんでしたし、軽く平等に規制かけると思えばTier1の3デッキに思い切り規制かけてきましたからね。

それでもこのカードは絶対に規制されるって大本命はしっかりと規制かけていますし、守護龍たちはもう死刑宣告を待つだけだと思われます。

 

 

以下、思ったことを殴り書き。

 

 

今回入らなかった【未界域】で活躍しそうな

・『トーチ・ゴーレム』

・『スターシップ・ギャラクシー・トマホーク』

あたりは年末の制限改訂まで持ち越しだと個人的には予想しています。

 

逆に毎回毎回禁止予想に入れられている『ハリファイバー』はもう当分大丈夫でしょう。

環境デッキでは要として使うデッキは限られますし、消えようが残ろうがあまり関係ないというのが事実だと思います。

ハリよりかけなければいけないカードが増えたというこの事実自体が恐ろしいというとも言えますが…。

 

・『E・HERO シャドー・ミスト』→準制限

・『ドラコネット』→制限

・『超融合』→無制限

・『捕食植物 オフリス・スコーピオ』→準制限

・『魔界発現世行きデスガイド』→準制限

・『デビルフランケン』→制限解除

 

あたりも候補として考えています。

『オフリス』は前回DP発売という絶好のタイミングをスルーしたと考えると可能性は限りなく低かったり、『イヴ』との選択で『ドラコネット』を規制というパターンも考えうるかなと。

『デスガイド』は…返す理由ないかな。

 

他にも『アザトート』だったり、『RUMラウンチ』だったり…あげ出したらキリがないですね。

やっぱり『未界域』が参戦してどうなるか環境の動向を見て年末さらに…という感じでしょうか。

 

前回問題児だった『魔鍾洞』はその内制限入りすると思いますが、このタイミングではないのかなと判断しました。

 

 

どれにせよ今回10月の制限改訂は大きく動いて来ると見て間違いありません。

今回の規制と『未界域』来日で環境がどうなってしまうのか、まだまだ予想がつかない段階です。

日本では『増殖するG』が顕在ですし、採用が増えて来そうな『ドロール&ロックバード』や同日に来日する『ニビル』を始めとする新手札誘発の登場も新環境を動かしてくることでしょう。

それでも、最近の制限改訂はよく考えられているリストが多いのでまたうまくやってくれると思っています。

正直、今回は守護龍2体と『ガンブラー』、『居合ドロー』だけ絶対規制してくれれば納得できそうですしね。

 

できれば一強環境にはならないでほしいところです。

良制限改訂をお願いします、KONAMIさん。

 

 

では、また次の記事で。